第1部:基調講演①

地方自治と生活保障

片山 善博 氏前鳥取県知事
元総務大臣
慶應義塾大学法学部教授

片山氏のテーマは「地方自治と生活保障」。「生活保障を担うのは主に地方自治体。自治体にどんな力量があるかが重要だ」とした上で、「当事者と接する過程で浮き彫りになった不具合を直して施策を作らなければいけない。ヒントは現場にあるのに、住民の意向が反映されていない」と指摘。「万人のために政治的解決を図るモデルに変えなければいけない。議会の改革が重要になってくる」と述べた。

第1部:基調講演②

支え合いの新しいかたちと生活保障

宮本 太郎 氏中央大学法学部教授

宮本氏は「支え合いの新しいかたちと生活保障」と題し、「給与所得者の平均給与は昨年より1万円下がり、若者が就職できずに苦しんでいる現状においては、支える側と支えられる側という二分法をやめ、教育・雇用・社会保障を連携させた新しい仕組みを作っていかなければならないのではないか。みんなが弱さを抱えているという事実から出発した方が、最大パワーを引き出す仕組みになるのではないか」と問題提起した。