協同組合 未来への選択

「協同組合 未来への選択」

  • 著者:中川雄一郎・杉本貴志編/全労済協会監修/日本経済評論社刊
  • 定価:本体2200円+税
  • ISBN978-4-8188-2328-0
  • 判型:A5版
  • 頁:265頁
  • 刊行:2014年5月
  • ジャンル:協同思想(人文・社会)
  • 日本経済評論社では、FAXやEメールで注文を受けています。
  • http://www.nikkeihyo.co.jp/books/view/2328


本書紹介


当協会主催の「協同組合研究会」(主査;中川雄一郎 明治大学教授)は、協同組合を組合員・市民の目線から捉え返し、今後のあり方を考えていこうという主旨で、2011年4月に発足しました。
折しも東日本大震災直後であり、人と人との絆が大きく注目を集めた時期でもありました。
研究を重ねるなかで、組合員や市民だけではなく、協同組合に勤める若手職員も協同組合の歴史・運動・事業について、十分理解を深める機会が乏しいのではないかということが指摘され、組合員や市民はもとより、中堅・若手職員、学生を対象としたテキストとして、『協同組合を学ぶ』(日本経済評論社)を2012年に刊行しました。
さらに、組合員・市民が協同組合をどのように認識しているのか、また何を期待しているのかを探るため、2011年12月にアンケート調査を実施しました。その調査結果は、2012年5月報告書として取りまとめ公表しましたが、協同組合陣営に多くの課題を投げかける結果となりました。
そして、このたび『協同組合を学ぶ』につづく第2弾『協同組合 未来への選択』を研究会の成果報告として発刊することになりました。
『協同組合を学ぶ』が協同組合のテキストとしてつくられたのに対し、本書は、協同組合が取り組んでいる実践事例、そして直面する諸課題への考察という構成になっています。
第1編では協同組合の主な事業である購買、エネルギー、医療、金融、共済などの現状と課題、第2編では協同組合教育の意義、組合員の多様化や情報化社会における協同組合のあり方を取り上げ考察しています。そしてそれらの考察を踏まえて、未来へのメッセージをシチズンシップと協同組合理念の共通項の中に見出し、これからの協同組合のあり方を問うています。
本書は協同組合の未来を考えるためのヒントが詰まっており、前著『協同組合を学ぶ』と併読されることをお薦めします。


本書の構成


序章 協同組合とはいかなる存在なのか・・・杉本貴志
第1編 協同組合の事業
第1章 買い物が社会を変える・・・杉本貴志
第2章 コミュニティの自立をめざして・・・杉本貴志
第3章 協同組織金融機関と社会・・・秋葉武
第4章 共済生協・・・相澤浩也
第2編 協同組合の理念と組合員
第5章 現代協同組合教育論の基本視座・・・大高研道
第6章 組合員の多様化と協同組合のアイデンティティ・・・川島美奈子
第7章 情報社会における協同組合運動・・・伊丹謙太郎
終章 未来へのメッセージ・・・中川雄一郎

日本経済評論社では、FAXやEメールで注文を受けています。
http://www.nikkeihyo.co.jp/books/view/2328