協同組合を学ぶ

- 著者:中川雄一郎・杉本貴志編/全労済協会監修/日本経済評論社刊
- 定価:本体 1,900円 + 税
- ISBN:978-4-8188-2214-6
- 判型:A5判
- 頁:230頁
- 刊行:2012年05月
- ジャンル:協同思想(人文・社会)
- 日本経済評論社では、FAXやEメールで注文を受けています。
- http://www.nikkeihyo.co.jp/books/view/2214
本書紹介
国連は2012年を国際協同組合年と定め、社会と経済の発展や貧困の根絶に貢献する協同組合の役割を再認識するよう世界の人々に呼びかけ、各国政府には協同組合の成長を促進させることを求めた。
協同組合は世界96カ国、263団体※1)が活動し、協同組合を憲法で規定している国も多くある。わが国でも延べ8,026万人の組合員を擁しており、実に人口の半数以上が協同組合の利用者である。
しかし、これほどの規模にもかかわらず、わが国における協同組合の認知は高くない。協同組合が行なう事業についての認知は一定あるものの、協同組合に対する理解はきわめて低いといわざるをえない。
理解の低さは組合員や市民に限ったことではなく、64万人※2)とも言われる協同組合に携わる職員、とくに若手や中堅職員も協同組合の歴史や理念に関する理解が十分とはいえない、との観点から本書はつくられた。
したがって本書は協同組合について書かれた入門書(テキスト)である。
協同組合の若手・中堅職員はもとより学生・市民を意識して、協同組合の歴史や理念、運動について、わかりやすく書かれている。本書を一読すれば協同組合のすべてが理解できる内容となっている。
しかし本書はたんなる入門書ではない。協同組合思想史、あるいは論争史に関しても体系的に論じられており、協同組合を理解している人にとっても興味ある内容となっている。また、協同組合の抱える課題への鋭い指摘やこれからのあり方への大胆な提起なども興味深い。
閉塞感が拡がり先行き不透明な社会で、相互扶助を理念に掲げる協同組合の役割が益々重要になるなか、協同組合をこれから学ぼうという人も協同組合へ理解ある人までも広く読んでほしい書籍である。
※1:ICAホームページより
※2:国際協同組合年実行委員会「協同組合憲章」より
本書の構成
日本経済評論社では、FAXやEメールで注文を受けています。 http://www.nikkeihyo.co.jp/books/view/2214