孤立する都市、つながる街

孤立する都市、つながる街



本書紹介

 

当協会では、公益目的支出計画のもと、日本社会が抱えるさまざまな課題について調査・研究を行っています。
その一環として、2018年1月から2019年3月まで法政大学現代福祉学部教授 保井 美樹 氏を主査に「つながり暮らし研究会」を設置し、今日の都市住民が抱える問題と対応不全の現状を詳らかにしつつ、これからの都市の暮らしを豊かにするために必要な支え合いやコミュニティのあり方について議論を深めました。
このたび、その研究成果として、書籍『孤立する都市、つながる街』を発刊しました。
本書では、地域課題に関わる専門家が、都市の現状を報告し、誰もが身近な場所で支援が得られる仕組み、生きがいを見つけられる街を構築する方法を考察し提案しています。ぜひご覧ください。

 

本書の構成


はじめに 生きづらい都市への挑戦
第Ⅰ部  「孤立する都市」で何ができるのか
     第1章 一瞬で滑り落ちる若者たち 切れ目ない支援を目指す
     第2章 孤独な都市の子育てと群れられない子ども まちで子どもが育つための取り組み
     第3章 SOSが出せない無縁コミュニティ 地域共生社会への挑戦
第Ⅱ部  「つながり」を創出するために、何を考えるのか
     第4章 閉じて固まった地域を開く 創発するコミュニティによる郊外の継承
     第5章 当事者意識が薄い人々を変えられるか 持続可能な経済圏を生み出すには
     第6章 複雑で不確実な地域課題に挑む 共創と未来社会デザイン
     第7章 公共の再構築を実現するには 国が進めるべき3つの政策
     終  章 つながるまちへ 社会創造資本が都市を変える
あとがき


編者・執筆者紹介


法政大学現代福祉学部 教授 保井美樹〈編者〉
認定NPO法人育て上げネット 理事長 工藤啓
横浜市立大学国際教養学部都市学系 准教授 三輪律江
豊中市社会福祉協議会福祉推進室長 勝部麗子
大分大学理工学部 准教授 柴田建
株式会社トーキョーベータ 代表 江口晋太朗
特定非営利活動法人ミラツク 代表理事 西村勇哉
法政大学経済学部 教授 小黒一正