環境・福祉政策が生み出す新しい経済 ―“惑星の限界(プラネタリー・バウンダリー)”への処方箋―

環境・福祉政策が生み出す新しい経済
  ―“惑星の限界(プラネタリー・バウンダリー)”への処方箋―


本書紹介


当協会では、2022年2月に慶應義塾大学経済学部教授 駒村康平 氏を主査に、京都大学大学院経済学研究科教授 諸富 徹 氏を副主査に「資本主義経済の再構築としてのSDGs研究会」を設置し、「地球環境の破壊を回避する新しい社会は、どのような姿をしているのか」について議論を深めました。

このたび2023年5月に、その研究成果として、書籍『環境・福祉政策が生み出す新しい経済―“惑星の限界(プラネタリー・バウンダリー)”への処方箋』を発刊しました。

本書では、「環境を守りながら経済成長する社会」のあり方について、社会政策、環境政策、サーキュラー経済、経済発展の尺度、心理学・幸福学という、それぞれ異なる分野の研究者5名の方々に執筆していただいています。「環境と経済成長」、「経済成長の意義と幸福感」、「環境と格差の関係」などを手がかりに、人類にとっての本当の進歩とは何かについて考えるきっかけになると思います。
ぜひご一読ください。



本書の構成

第Ⅰ部
総論 ―いま何が問われているのか
1
本書の構成と概要
2
経済成長・幸福と自然
3
環境と経済成長
4
温暖化の緩和・適応と貧困・格差問題
第Ⅱ部
新たな社会を展望する
5
新しい経済構造を切り拓くサーキュラー経済の意義
6
経済成長の定義・測定の見直し
7
現代社会のウェルビーイング
―経済成長・格差・地域との関わり
8
持続可能なライフスタイルを選択できるのか
―日独のアンケート調査の分析より

編者・執筆者紹介


慶應義塾大学経済学部 教授 駒村康平〈編著者〉
京都大学大学院経済学研究科 教授 諸富 徹〈編著者〉
公益財団法人日本生産性本部エコ・マネジメント・センター長、
上智大学大学院地球環境学研究科 非常勤講師
喜多川和典
九州大学大学院比較社会文化研究院社会情報部門 教授 山下 潤
京都大学人と社会の未来研究院 教授 内田由紀子