格差社会への対抗 新・協同組合論

格差社会への対抗 新・協同組合論



本書紹介


当協会では、2011年より協同組合に関する研究会を設置し、協同組合の課題と展望について議論を重ね、協同組合運動の普及・発展に貢献するよう努めています。


この活動をさらに展開するために、2015年5月より新たに関西大学 杉本 貴志 氏を主査に研究会を設置し、格差が深刻化する日本社会の諸問題に対して、人と人とのつながりを本質としている「協同組合」ができること・すべきことを、2017年6月までの約2年間、様々な視点から探求し、その研究成果として、書籍『格差社会への対抗 新・協同組合論』を発刊しました。


なお、明治大学名誉教授 中川 雄一郎 氏を主査に、2011年から開催してきた協同組合研究会の成果書籍『協同組合を学ぶ』(日本経済評論社、2012)、『協同組合 未来への選択』(日本経済評論社、2014)も発売中です。協同組合関係者のみならず、一般の方にもわかりやすい内容となっていますので、本書と併せて、ぜひご覧ください。



本書の構成


序章 「格差」と「協同」

第1部 格差社会に挑む協同組合
   第1章 働き方改革は福岡から ~ 協同組合が挑戦する格差社会の「労働」/杉本貴志
   第2章 日本の協同組織金融機関と金融排除/重頭ユカリ
   第3章 協同組合による生活困窮者支援/重頭ユカリ
   第4章 格差社会における共済の可能性/宮地朋果

第2部 「食」と「職」を守る協同組合
   第5章 「食」を支える協同組合の現状と課題/加賀美太記
   第6章 協同組合が創る農産物流通/青木美紗
   第7章 協同組合職員のモチベーション/青木美紗
   第8章 女性労働とワーカーズ・コレクティブの可能性/宮地朋果

第3部 地域で「協同」する協同組合
   第9章 協同組合間協同の現状と展望/加賀美太記
   第10章 協同組合の事業連合と連合会/杉本貴志・青木美紗・加賀美太記・重頭ユカリ

終章 協同のコミュニティは東北から ~ 協同組合の新地平/杉本貴志

おわりに

ブックガイド



編者・執筆者紹介


関西大学商学部教授
杉本貴志(編著)
農林中金総合研究所主席研究員
重頭ユカリ
拓殖大学商学部教授
宮地朋果
就実大学経営学部講師
加賀美太記
奈良女子大学生活環境学部講師
青木美紗